「それで、菜美ちゃんは
…何て言ったんだよ?」

菜美ちゃんから聞くのが一番良いのだろうが
悶々としてしまい、思わず壱に聞けば

「市川さんが呼び出された時、
中は心配で覗き見してたらしいんだけど
市川さんは丁重に断ってたらしい」

壱の言葉にホッとしたのも束の間

「でもその後、その先輩に
"彼氏がいても諦められない"とか
迫られたらしくてさ?
せめて連絡先だけでも教えてとか言われた
とか言ってたけど…」

「はっ!?交換したのかよ!?」

思わず取り乱し、壱に勢いよく聞けば
壱もそんな俺にびっくりした様子で

「…都、落ち着けって。
でもこれ言って良いのかな?
多分俺もめっちゃ可愛いと思ったくらいだから
都、相当照れると思うしもっと市川さんの事
好きになると思うけど…」

壱のそんな言葉を不思議に思っていれば

「市川さん、その先輩にめちゃくちゃ顔を赤くしながら"彼氏の事が凄く好きだし、ずっとその人の事しか考えられないから、他の男の人とは連絡先でも交換できないんです。ごめんなさい"って謝ってたらしいよ?」

「…」

「あ、顔を赤くしてたのは
都の事を考えたら赤くなったって
市川さん、中には言ったらしいけど?」