「…別に女の子にモテたいとか思わないし、
それに…校門での騒ぎの事イジるなよ…。
めちゃくちゃ恥ずかしいから…」

…まさか自分でも
あんな行動をするとは思わず。

菜美ちゃんも何だかんだで
本当に嫌で抵抗してなさそうだったし
名前を呼ぶ程仲の良い関係だと言われれば
それまでだし…

菜美ちゃんだってあの状況で
俺が介入しない方が
余計に恥ずかしい思いなんてしなくて
済むとは分かっていた。

でも…あの時の俺は今まで現れた事のない
"嫉妬"という感情に初めて犯された。

他の男が菜美ちゃんに触れ、
真っ赤な可愛い顔を俺以外の男がさせている…

そう思えば
校門の前で他の生徒が見ていると分かっていたのに、我慢出来ずに菜美ちゃんを一刻も早く
自分の手で抱き締めたくなった。

その男に抱き締められている光景を
1分1秒でも見たくはなかったし
放って見ていたら、俺の事よりその男を
好きになるんじゃないかと焦った。

…菜美ちゃんだけは渡したくない。
ずっと俺が1番でいて欲しい。

それは間違いなく、俺の独占欲だった。

でもまさか、弟だとは思わなかったけど…。
本当に俺ってカッコ悪い…。