「…えっ、ちょっ、凛…!!」

私が慌てていれば

…周りから
女の子の静かな悲鳴が聞こえた。

…うるさく騒がないのは皆、
真面目な生徒が多いからだけど

周りからの視線が痛いのは変わらないし
ここ、しかも校門!!

皆にめちゃくちゃジロジロ見られてる!!

「凛、やめて、」

私が全力で胸を押して抵抗するが
凛の力に敵う訳もなく、
むしろますます力を込められる。

「えっ!?
市川さん、この人とどういう関係なの?」

「…な、菜美ちゃん、」

壱君も…それにミヤ君にとんでもない誤解を
させてしまいそうな気がして

「いや、凛は私の…」

でも私が言葉を出そうとすれば
凛の胸に顔を押し付けられ言葉が出せない。

すると代わりに凛が

「…この子、俺の大好きな人」

と、とんでもない事を言っていた。