お父さんは照れているお母さんの頬に
優しく手を当てると濃厚なキスをしていた。


…あの、私がここにいるの分かってます!?


お母さん、子供の前では…とか言ってたけど
もしかして私がここにいるの
忘れてる訳じゃないよね…。


「ちょっ、菜美が見てるから…」

「瑞樹が煽るのが悪いんだろ。
クソッ、妊娠中じゃなければ
速攻激しく抱いてるのに」

「雫、まって、」


…どうやら私の存在は忘れてなかったらしいが
お母さんは無自覚に
お父さんを煽っているようだった。

…ミヤ君にもそんな事言われたようか気がするし、そういう所もお母さんに似てしまったのだろうか。


「やだっ、まって…」

「待たない」


…そういえば
ここはお父さんとお母さんの部屋だった。

お父さんがお母さんを優しくベッドに寝かせて
至る所にキスをし始めた所で私は顔を赤くし
速攻部屋を出た。