16時前になり、
私もそろそろ帰らないと…と思っていた所に
ちょうど玄関が開く音が聞こえ

「ただいま~」 

と、ミヤ君のお母さんと声と共に
リビングのドアも開かれた。

「…母さん、大丈夫だった?」

ミヤ君が心配そうに聞けば

「大丈夫よ!!母親って強いんだからね?
お父さんとは話付けてきたし、あの女にも
ボロクソ言ってきたから大丈夫よ!!
加弥はこれからお母さんがここで育てるから」

ミヤ君のお母さんは笑顔でそう口にすると
今度は私を見ながら

「菜美ちゃんも巻き込んでごめんね?
加弥の相手大丈夫だった?」

そう謝ってきた。

「いえ、私は全然…。
カヤ君も大人しくて可愛かったですし…」

私が笑いながらそう言えば

「そう…良かったわ。
これからも都とずっと仲良くしてあげてね。
それより都、
菜美ちゃんに変な事してないでしょうね…」

ミヤ君のお母さんはジロッと睨んでいた。

「…してないよ、」

「何か怪しいわね…
ちゃんと菜美ちゃんを大切にしなさいよ。
アンタの事、こんなに愛してくれるの
生涯きっと菜美ちゃんだけよ」

「言われなくても大切にするから」

ミヤ君はそう言いながら
私の手を再び握った。