…いつも笑顔で優しいミヤ君にそんな過去が
あったとは知らなかった。

…だから、ミヤ君は険悪な雰囲気とか
人一倍苦手なのかもしれない。

両親が仲違いして、
ずっと苦しかったのかも…。

「…花音は、知ってるの?」

「花音は一応知ってる。
過去を知ってるから、
いつも俺に構ってくれてるんだと思う。
"ミヤの事はずっと大切に思ってるけど
全然タイプじゃないから惚れないで"とか
変な釘はいつも刺されてたけど」

…花音らしい優しさだな。

私にもミヤ君の家族の事は
何一つ言わなかったし…
花音は凄く出来た女の子だと思う。

「…そっか。
でも、ミヤ君がずっと1人で悩んでた訳じゃなくて良かった。花音もずっと傍にいた訳だし、
…それに私もミヤ君の事知れて嬉しかったよ」

「…菜美ちゃんは、
俺の家庭の事知って戸惑ったりしないの?」

ミヤ君は不安げにそう聞いてきたが

「びっくりはしたけど…
ミヤ君の事を好きな気持ちは変わらないし…
それに家庭環境は皆それぞれ抱えるものが
あるから…全然…」

…私も実際家族の秘密をまだ隠してるし
何も言える立場でもない。

それに…