「ママのより、すごくやわらかい」

…カヤ君はまだ小さいし
厭らしい心では絶対に言ってないのは分かる。

ただ…ミヤ君のいるこの状況で
そんな事を言われれば…
私も恥ずかしくはなる。

でも、こんな小さな子に
私がどうして恥ずかしいのか伝えた所で
分かるはずもないから拒否も出来ない。

カヤ君は赤ちゃん返りしたように
私の胸に顔を埋めたり、
服の上からペタペタ触ったりしていて…

いや…別に良いんだけど、
厭らしい触り方でも全然ないし
寂しいとそうなるのは分かるし、

ただミヤ君もずっと見てるし…
それだけが、凄く恥ずかしい。

そう思っていれば

「…カヤ、こっちおいで」

ミヤ君は半ば強引に
私からカヤ君を引き剥がすと

「おねえちゃんがいい!!」

と泣き喚くカヤ君を抱っこしながら
寝室に連れて行った。

…ミヤ君、私が恥ずかしそうにしてるの見て
助けてくれたのかな。

…まぁ、それにカヤ君はどう見ても
眠そうにしてたから、
ミヤ君も寝かしに連れて行ったのかも…。

そう思いながらも緊張が解け安心し、
ソファの背に自然ともたれ、
少しだけくつろいだ。