「えっ!?それはいくらなんでも
菜美ちゃんに迷惑だって…」

ミヤ君は私を想ってかそう言ってくれるが
…カヤ君は私に抱き着いたまま離れない。

…"ひとりにしないで"。

寿とも同じ年くらいだし、
竜もこの前感情が不安定になって甘えてきた事もあって…カヤ君をこのまま離して帰るのは
凄く自分の中でも辛い。

「…分かりました。大丈夫ですよ」

私がミヤ君のお母さんにそう言えば
ミヤ君は「菜美ちゃん、」と名前を呼んだ。

「ミヤ君、大丈夫だよ。
今日は一緒にカヤ君と遊ぼう」

私が笑えばミヤ君のお母さんは

「…菜美ちゃんは、本当に良い子ね。
お母さん、菜美ちゃんがどういう反応するか
見たくて、あえて都にも加弥が帰ってくる事黙ってたんだけど…加弥の方がこんなにすぐ懐くなんて…思わなかった」

そうどこか切なそうな表情で言った後

「じゃあ、少しの間、よろしくね?」

私とミヤ君に笑いながらも
どこか決意をした目でそう言うと

身支度をして、出掛けて行った。