靴を履いていると

「姉ちゃん」

と言われ振り向けば
そこには中学生の弟…凛が立っていた

「どうしたの?凛」

凛は私の顔をじっと見ながら

「…どこ行くの?」

と聞いてきた。

「えっと…友達の所だよ」

「…ふーん」

「どうしたの?」

「いや…何でもない。いってらっしゃい」

凛は何か言いたげな様子だったが
すぐに玄関から去り、リビングに向かった。

凛はどちらかと言えば寡黙な方。
だけど喧嘩も好きだし勉強も出来るし…
顔もお父さんとお母さんの両方に似てて
もの凄くカッコいい。

両親の良い所を、全部受け継いでるのは凛だ。

あんまり凛と話す事は無いけど
私が家事や他の弟達の面倒を見ていたりして
忙しそうにしていたら
何も言わず手伝ってくれる。

私が"ありがとう"と言えば
"別に良いよ"とだけしか言わないけど
私への愛情は伝わってくる。愛しい弟だ。

…でもいつもは私がどこに行くかとか
あんまり聞きに来ないのに
今日はどうしたのかなとは思ったが…

私はとりあえず家から出た。