「お母さん、
ちょっと友達と出掛けてくるね」

私がお母さんに声を掛ければ

「あら、いってらっしゃい…」
と、笑顔で言ってくれた。

「夕方頃には帰るから…」

私がそう言えば、
お母さんは私の姿をマジマジと見ながら
ゆっくりと近付いてきて

「…友達って、もしかして男の子?」

と、耳元で聞いてきた。

「…えっ、何で、?」

お母さんの言葉に思わず動揺していれば

「だって今日、いつもより凄く可愛いし
何か緊張してるから。女の勘かな?」

お母さんは微笑みながらそう言った。