学校を出て少し経てば

ミヤ君は足を止め、
少し後ろを歩いていた私の方を振り返った。

「どうしたの?」

私が不思議に思い聞けば
ミヤ君は照れながら自分の手を差し出してきて

「手、繋ごうか…」

そんな事を言ってきて、私は顔が赤くなった。

「…え、でも、ミヤ君、いいの?
ミヤ君友達多いから…見られたら
冷やかされたりしない?」

私が辺りを見渡せば、
同じ学校の人達も少し歩いてるし…。

「…学校の中では恋人らしい事はしないけど
別に菜美ちゃんと付き合ってる事
隠したい訳じゃないし、
それに花音の言う通り…牽制にもなるから」

「牽制?」

「…菜美ちゃんは俺の彼女だって。
言わなくても見せつけられるし…」

「…」

「それに菜美ちゃんと手を繋ぎたいから。
ダメかな?菜美ちゃんは恥ずかしい?」

…そんな真っ赤な顔で甘い言葉を言われたら
ミヤ君の事が好きな私は断れるはずもないし
何より私もミヤ君と手を繋ぎたい。

「…」

私も顔を赤くしながら
黙ってミヤ君の自分より大きな手を握れば

「…行こうか」

ミヤ君はそう言って私の手を握り締め
今度は後ろではなく、横を歩いた。