…何で竜がここに。

私…寝る時は1人だったよね。

チラッと時計を見ればまだ朝の4時で…。

…いつからここにいたんだろうか。
私はそう思いながらも
竜と向かい合わせになるように横向きになり
可愛い顔で眠る竜の頬を優しく撫でれば

「…ん、菜美ねーちゃん…?」

竜はうっすらと目を開いた。

「あ、ごめんね、起こしちゃった?」

私がそう言えば

「…ううん、大丈夫、」

竜はそう言いながら
寝ている私の胸に顔を埋めるように
ぎゅっと抱き着く力を込めた。

「どうしたの?甘えん坊さんだね?」

私がクスクス笑いながらも
竜の頭を撫でていれば

「…だって、寿がずっとお母さんとってるし、
今も寿と寝てるから寂しかったんだもん…。
お母さん、お腹に赤ちゃんもいるし
…僕まで甘えたら、困るのかなって」

竜はそんな事を言い出したかと思えば

「…でも、僕だって、まだ甘えたい」

寂しそうに呟いた。