「…菜美ちゃんみたいな女の子なら、
良い人がもっと沢山いそうだし、
俺…優しいというか、
険悪な雰囲気が苦手だから皆に嫌われないように何とか笑顔作ってるだけで…
菜美ちゃんが思うような
本当の優しい男じゃないよ…」

「…」

「…菜美ちゃんはそれでも良いの?」

ミヤ君のそんな不安げな言葉を聞き

「…私だって、
ミヤ君が思うような女の子じゃないかもよ。
皆は顔が綺麗だって褒めてくれるけど…
純粋だって言ってくれるけど…
そんな事ない…と思うし、」

私は自分の方が
よっぽど多くの秘密を隠してるし…
ミヤ君の方が
私で良いのかと思ってしまうけど…

「…私は、ミヤ君がいい。
ミヤ君じゃないと、嫌だよ」

まだ、家族の事も話す勇気はないし、
今日はもう、告白だけでいっぱいいっぱいで…

ミヤ君の背中に手を回して
照れた顔を隠すように抱き着けば

ミヤ君は私から少し身体を離すと

「…菜美ちゃん、顔見せて」

と言われた。