ヤル気をメラメラ燃やしながら、玲くんを見る。
すると玲くんは、気まずそうに視線を左右させた後。
ギュッ
座ったままの私を、優しく抱きしめる。
「へ⁉」
「ごめん……マジマジと見られると恥ずかしい」
「は、恥ずかしい?」
「うん。だから、俺じゃなくて……キレイな星空を見て?」
……あ。
ロマンチックなセリフ、もう始まってるんだ。
「(私を抱きしめたのも、お芝居ってことなんだね!び、ビックリした……!)」
自意識過剰な反応をしたことが恥ずかしくて俯いていると、急に両頬を掴まれる。そのまま、クイッと上を向かされる。
見上げた先には、視界いっぱいに玲くんの顔――
「聞いてもいいかな?
ゆのは俺と星空、どっちが好き?」
「ッ!」
んな、んな……甘ぁー!!
玲くんのとろけそうな目、いつもより低い声!
喋り方もゆっくりで、今までの玲くんとまるで違う!
もちろんもちろん!
そんなの玲くんに決まってるじゃん!
玲くんの方が、お星さまより輝いてるよ!
「ゆの?」
「(ハッ!自分の世界に入り込んでた!)」
慌てて自我を取り戻す。
このまま私もセリフを言おう!
後から改めて言うのは、恥ずかしくて出来そうにないし!
この状況を使って、何かロマンチックなセリフ……。
あ、そうだ!



