推しにおされて、すすむ恋


玲くんの言葉が、頭の中をグルグル回る。そして、更に赤面した。

だって、さっき私……玲くんのロマンチックな言葉を、色んな人に聞かせたくないって思ったんだよ?玲くんを独り占めしたい、って思っちゃった。

そんな独占欲丸出しの私と、玲くんが同じ?
玲くんも、私に対して、そう思ってるの?

私を独り占めしたい、って――


「(っていうか、私って玲くんのことが好きなの?私が好きなのは、ノアだよね?)」


推しを推してるはずが、実物の推しを好きになってるなんて。そんな事、あっちゃダメだ。いちファンの領域を超えている。

それに例え「玲くんを好き」になっても、しょせん叶わない恋だ。

だって玲くんってイケメンなんだよ?
駅で女子に囲まれるほどモテモテなんだよ?

そんな人に私が恋するなんて……無謀だ。


「(ということは、やっぱり私が好きなのはノアって事だよね……?)」