推しにおされて、すすむ恋



「動画を作る仕事がしたい。そのために専門学校に行きたいけど……試験が英語・数学以外に、テーマに沿った動画を作ることなの。私の場合、勉強しないと、まず受からない」
「だからNeo‐Flashを卒業して、勉強に専念することにしたの?」
「――うん。そうだよ」


お姉ちゃんは、瞳をキラリと光らせる。その意味が、未来への期待か不安かは分からない。

ただ一つ変わらないのは、お姉ちゃんの目が真っすぐ前を向いていること。揺らぎない顔つきからは、少しの諦めも感じない。


「昨日の合宿が終わった後にね、皆と集まって、自分の気持ちを打ち明けたの。みんな、応援してくれるって……そう言ってくれた」
「そうなんだ……」


メンバーの皆は知ってたんだね。だからリムチ―の元気がないのかな。

ん?じゃあ昨日お姉ちゃんは、玲くんと二人きりだったわけじゃなくて。Neo‐Flashの皆と一緒にいたんだ。


「そう言えばヤタカさんが、〝受験生だけどギリギリまで撮影は出来るって、ステラが言ってた〟――そう合宿で話してたような」


するとヤタカが「あれ嘘」と、しれっと暴露する。