推しにおされて、すすむ恋



「でも、ゆのってノアのこと……あ~。
それで今朝、様子が変だったのね」


全ての辻褄があったと言わんばかりに。お姉ちゃんは頷きながら、私を抱きしめる。


「勘違いさせてごめんね。辛かったでしょ。
ゆの、大丈夫だよ。
私とノアは、本当に付き合ってないから」
「そう、なんだ……っ」


お姉ちゃんと玲くんは付き合ってない――


改めて頭の中で反復すると、もう泣かずにはいられなかった。

そうなんだ。
玲くん、お姉ちゃんの彼氏じゃないんだ。

良かった――


「合宿に行かなかったのはね。中途半端な気持ちのまま参加するのはダメだって思ったから。Neo‐Flashを卒業するか、留まるか。ちゃんと決めて、撮影に臨みたかったの」


私の頬に残る涙をハンカチで拭きながら、お姉ちゃんは続ける。


「そして答えが出た。
やっぱり私、Neo‐Flashを卒業する」
「え……」