推しにおされて、すすむ恋



「将来の夢とNeo‐Flash。そのどちらかを選ばなきゃいけなくてね。Neo‐Flashを卒業するべきか否か、ずっと答えが出なかった」
「卒業……つまり辞めるってこと?」
「そう」


どうして?
だってNeo‐Flashは、今スゴク人気じゃん!
動画の再生数もすごいし、チャンネル登録者だって多い。

それにステラがいないと、Neo‐Flashじゃなくなっちゃうよ!


「(って、言いたいけど……っ)」


言いたいことがたくさんあっても、お姉ちゃんの真剣なまなざしを前に、一文字も言葉にならない。同時に、さっきの言葉がウソではないと分かった。

Neo‐Flashを卒業するって……。
お姉ちゃん、本気で言ってるんだ。


「Neo‐Flashのメンバーが、個々のチャンネルを持ってるのは知ってるよね?

私ね、自分のチャンネルを持って動画を作っていくうちに、これを仕事にしたいって思ったの。動画配信者で有名になるってことじゃなくて、色んな動画を作る仕事をしたいなって。

でも、編集はヤタカの方が上。それが悔しくて……ずっと嫉妬してた」

「ヤタカに嫉妬?あ……〝ステラが不機嫌だった〟ってヤタカが感じたのは、それが理由?」


聞くと、お姉ちゃんは恥ずかしそうに両肩をチョンと上げる。