『〝今日の星を見られるのは、今日限りだけど。
君だけは、今日限りなんて言わないで、
明日も一年後も、その先も。
変わらず俺の隣にいてほしい〟』
あの時……
「君」が私の事だったらいいのにって。
胸の片隅で、そう願っちゃってた。
「そっか私……玲くんのこと、好きなんだ」
やっと自分の気持ちを知った。
止められないくらい玲くんが好きって自覚した。
でも……この恋は叶わない。
だって玲くんとお姉ちゃんは付き合っているから。その証拠に、今二人きりで会っている。合宿が終わって疲れているはずなのに。
それでも玲くんは、お姉ちゃんと――
「……やめよう。嫉妬なんて、したくない」
このドロドロした気持ちは、自分の胸の内だけに留める。外へは出さない。お姉ちゃんには言わない。玲くんを好きなこと、友達のまーちゃんにも、誰にも話さない。
「お姉ちゃん、もしかして合宿前に玲くんとケンカしたから、行きたくなかったとか?って、さすがにそんなワケないか」
アハハ――かすれた声が部屋に響く。
あぁ……ダメ、ダメ。
こんな情けない自分の声を聞いたら……坂道を転がるように、悲しさが一気に押し寄せて来る。すごい勢いで、失恋の痛みがせりあがって来る。
やだ、止まれ。止まれ!!
――だけど。
楽しかった玲くんとの思い出がまぶしすぎて。昨日までの思い出が愛し過ぎて……我慢するのは、無理だった。



