月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

優しく微笑みながら
電話口の響さんと話す柚月さんを見て


芽生えた事のない
哀しく苦しい感情が渦巻くのが分かる。


…この感情の正体は、嫉妬だ。


私は…柚月さんに嫉妬しているんだ。

こんなに優しい柚月さんに私は
愚かな感情を抱いてしまっている。


…病弱で何も出来ない私を
響さんは妻として貰ってくれ
ずっと優しく温かく接してくれて…

例え身代わりの妻であろうが…
響さんが本当は柚月さんを想っていようが…

嫉妬する権利なんかないのに。