月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

その声は、
いつも私の食事を作ってくれている厨房から
聞こえてきて…


私がそっと部屋を覗けば
柚月さんが携帯を手に誰かと話していて…。


「今は…キツそうに息を乱されていて、
薬は飲まれたけど、あまり効果が出ないの」


…柚月さん、私の事を話しているのだろうか。

敬語ではないし、
…様子からすれば相手は辻川さんだろうか。


「…うん、そうだね。
月様が心配で仕事が手に付かないなら
帰ってきた方が良いよ」


…辻川さん、帰ってくるのかな。
いや、そしたら響さんだって帰ってくる。


響さん達の仕事の邪魔をしたくないと思い
柚月さんに声を掛けようとした瞬間だった。