月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

「ルナ、大丈夫だから。落ち着いて」


響さんは一旦私を見つめるのを止めると
優しく抱き締めてくれ背中を擦ってくれた。


「…ご、ごめんなさい。
その…緊張してしまって、」


私も響さんの背中に手を回して
呼吸を整えていれば


「…ルナはキスした事ないよね?」


響さんは私の背中を擦りながら聞いてきた。


「…すみません」

私が慣れてないばかりに…
そう思い何となく謝れば

「何で謝るの?
…もしかしてした事あるとか言わないよね?」

響さんの声色がかなり低いものになり
私の背中を擦る手がピタリと止まった。


「…いえ、キスの経験は1度もありません。
謝ったのは、ずっと響さんを我慢させてるのではないかと思って…凄く申し訳なくて」


私が不安になりながら
響さんの顔を自分から見つめれば


「ルナは俺とキスしたいって思ってる?」


響さんも私を見つめながら
どこか真剣な口調で聞いてきた。