月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

「ルナ、布団に移動しようか」

辻川さんがいなくなると
響さんはまた柔らかい口調に戻り

私をそのまま軽々と抱き上げた。


…思えば響さんに抱き締められるのも
こうして抱き上げられるのも初めてで
今更ながら少し照れていれば


「…ルナは本当に軽いな。
片腕でも十分持てるくらいの軽さだよ。
体重はちゃんと増えてる?」


そんな事を聞かれながら布団に下ろされ


「えっと…はい。増えてます」


…本当は昨日より減っていたけど
これ以上心配掛けたくなくて隠していれば


「…ルナ、嘘は言わなくて良いから。
俺は部屋に来る前に佐原が書いた
今日のルナの状態の記録を見てきたんだから。
…体重も昨日より落ちたの知ってるよ」


響さんには何でもお見通しのようで
私が嘘を吐いた事を快く思わなかったのか
じとっとした目で見られた。