月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

「…若が部屋に呼び出したんじゃないですか。それなのに月様を見るなと言われましても
自然と視界には入りますよ…。
それに体調も悪そうですし心配くらいしても
良いではありませんか…」


でも辻川さんはあまり響さんに
怖じ気付く事はなく…
むしろ言い返す事の方が多い。


そんな辻川さんの言葉に
響さんは一瞬黙りながらも


「…いいから早く持っていけ。
その生け花は佐原が頼まれた仕事だが
ルナが代わりに引き受けてやってあげて
体調を崩したんだ。
お前はとにかく組長に余計な事は言わずに
黙って置いてこい」


「え?柚月が頼まれた仕事ですか…?
いつも業者に頼んでいるのに
組長も凄く横暴な事をしますね…。
こんな事を毎回嫌がらせのように柚月や月様に
頼まれても困りますよ」


辻川さんも柚月さんの事を想ったのか
表情を一変させて怒った顔付きをしていた。