月の雫 ~愛してくれる貴方へ~



「…でもまさかルナが先に佐原の妊娠に
気付いていたなんて知らなかった」


「柚月さんとはほとんど毎日顔を合わせておりますし仲良くさせて頂いてますので」


私が微笑んで口にしながら
途中だった部屋の片付けを再開させようと
響さんの腕から離れようとすると


「ルナ、離れたらダメ」


そう言われ、またぎゅっと抱き締められた。



「…でも、片付けが、」


「それは俺が後でするからいいよ」


響さんは私の耳元でそう言うと
私の腰に回された手が…何だか厭らしくなぞるように動いているのを感じ


「…響さん、今日は抱き締めるだけでは
終わらないのですか?」


何となく緊張しながら
響さんに抱き着く腕に力を込めながら
問い掛ければ

「ルナの綺麗な肌が見たいし
甘い声も聞きたい」

耳たぶにキスをされながら
響さんの手によって着物の帯が緩んでいくのを感じ、思わず顔が熱くなった。