月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

私がそう思いながら布団を畳んでいると


「月様、入ってもよろしいですか?」


襖の外から今度は私を呼ぶ女性の声がし、
その声が聞こえると、
私は少し嬉しくなり頬が緩んだ。


「はい、どうぞ」


私がそう言うと襖がゆっくりと開かれ


「月様、お食事をお持ちしましたよ」


落ち着いた柔らかい雰囲気で
私に可愛いらしい笑顔を向けてくれる女性…。


「柚月さん、いつもありがとうございます」


その女性の名前は、
佐原(さはら) 柚月(ゆづき)さん。

柏木組の響さんの住む棟で
家政婦として働いている
私より1つ年下の20歳の女性。