「…柚月さんにそんな過去が、」
…記憶を失うまでの辛い過去が
ずっと気に掛かってはいたけれど、
だから柚月さんは…お義父様にタトゥーを見せられて怯えていたんだ。
それに今日も私に苦しそうな表情で
"心も身体も穢れている"と言っていたし
それに響さんだって…
露出した格好をしていない事は
今思えば…無意識に柚月さんの事も気に掛かっていたからなのかもしれない。
前の方は肌けていて無防備な時もあったけど…
タトゥーの入っている背中は私にさえも
見せないようにきちんと隠していて…
もしかしたら響さんにとっても
このタトゥーは…いつの間にか辛い重しに
なっていたのかもしれない。
柚月さんを怖がらせてしまった
…そんな苦しい証。



