月の雫 ~愛してくれる貴方へ~



「ほら、寒いんだから
ちゃんと布団被って」


…こんなに私の事を温めてくれる存在なんて
もう現れないと思っていた。

寒さの中でも体力を付ける為に自ら外に出て、ずっと身体を鍛えようとしていたけど…

一向に体力は付かなくて…
むしろ体調を崩してしまう。


そんな自分がひどく惨めだったけど…

さっき響さんに抱き抱えられながら
外を歩いた時、心はずっと温くて…

自然と寒さなんて感じなかった。


私は…響さんを心配させてばかりで
本当に何をやっているのかと思う。

響さんは私が体力がなくても
ずっと元気に傍にいて欲しいと言ってくれているのに...私は本当に勝手に無理ばかりしている。