響さんは外に出る直前に 自分の持っていたコートを私に覆い被せてくれ 私達の住む棟に歩き進めた。 「響さん…怒ってますか?」 何も言わない響さんに不安になり… 「…本当に勝手な事をしてごめんなさい。 私、柚月さんの事が心配で自分の意思でお義父様の部屋に行ったんです…。 だから私以外を怒らないで下さい…」 ギュッと首に手を回して抱き着けば 響さんも私を抱える腕に力を込めながら 「…怒ってないよ。 俺は、ルナの身体が心配なだけだよ…」 静かにそう言って私達の住む棟に入った。