月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

空を見上げればうっすらと雲がかかっており
昼だというのにどこか薄暗く
着物の袖の隙間に入る冷たい風が


どこか物哀しい気分にさせた。



「…月様?」



するとふいに後ろから柚月さんの声が聞こえ
振り返れば


「月様…!ダメですよ!
今日は特に寒いんですから絶対に外に出てはいけないと若頭様からもあれだけ念を押されていたではありませんか!!」


柚月さんはかなり動揺した様子で
慌てて私の傍に来ると
縁側の窓を勢いよく閉めた。