月の雫 ~愛してくれる貴方へ~



「…またそんな可愛い顔して。
ルナ、やっぱり少しだけキスしていい?」


「え…あ、じゃ、じゃあ、少しだけなら、」


「いいの?」


「そ、その前に…あの、
柚月さんのお身体は大丈夫なんですか?
記憶を失ってたなんて…何か事故でも…」


私は柚月さんの事が気に掛かっていれば
響さんは少し目を背けた。


「…佐原は今は大丈夫だよ。
啓も傍にいるし。でも…男の俺達じゃ佐原の傷は埋められない部分もあるだろうしね。
もし佐原がルナを頼ってくる事があれば…
その時はルナにお願いしてもいい?」


…柚月さんは何かよほど辛い過去があったのか
響さんの口から語られる事はなかったけど、


もし…柚月さんが頼ってくれる事があれば
私が力になりたいと思った。


柚月さんに勝手に嫉妬をしてしまったりもしたけど、柚月さんは本当に優しい人だと思うから…。