月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

「柚月さんの事が好きなのに
こんな事しないで下さい…!
柚月さんを通して見られると
…心が凄く苦しいんです」


それはまるで自分だけを見て欲しいと
言っているような嫉妬のような言葉。


私はいつからこんなにも響さんを好きになってしまったのだろうか。


たとえ身代わりだとしても
こんなに私を必要としてくれる人はいない。


優しくしてくれる響さんに貰われた以上は
どんな夫婦の形であろうがしっかりと尽くさなければならないのに…


違う誰かを見ている響さんの
形だけの妻である事が、今は凄く苦しい。