月の雫 ~愛してくれる貴方へ~

響さん、私のしてる事を影で見ててくれて
おまけに私に救われてるなんて言ってくれて
凄く凄く嬉しいんだけど…


「…でも、私は…子供が産めないので、
このままでは柏木組の血が…」


…それは響さんと入籍する前から
ずっと悩んでいた事だった。

お義父様にもその事で
私との結婚を反対されてた位で…  


「響さんもまだお若いですし、
本当に魅力的な方なので…
私以外でも良い人が見つかると思います。
性格も優れていて、体力もあって、
子供もしっかりと産めて…
申し分ない女性がこれから見つかりますよ」


…私も響さんと同じ歳でまだ若いけど、
響さんは次期柏木組の組長となるお方で…

私は今は響さんの心の面を支えられたとしても
柏木組の跡継ぎがいないとなると
後々その事態の大きさが重くのしかかるのは
逃れられない。

若い内の早い決断は…
お互いの為にはならない。


きっと響さんも
私と離れて良かったと思える日が来る。

そう思っていれば
響さんは急に私の手を掴んできて…