「…2人共、今日はもう帰れ。
俺も今日はずっとルナの傍にいるから。
啓、佐原の事をよろしくな」
若は、俺に抱き締められながら
未だに涙が止まらない柚月を見た。
…柚月もかなり複雑だろう。
今後の月様との関係性もかなり気まずいものがあるだろうし…
まず、月様が若の傍にいる選択をするのかどうかすら分からない。
もし月様が若から離れてしまったら…
若はもう一生人を愛せなくなってしまうのでは
ないかと思ってしまう。
…若を肩書きや顔だけで見ず
心の底から愛して下さるのは月様だけだ。
月様の心身にとっても…
若のような方が傍にいた方が
実家に戻るよりずっと良いと思っている。



