「大丈夫ですか?」
俺はゲームセンターの中で倒れていたらしい。
「雅子に、雅子に会ってきた」
「それで?」
「雅子に言われた。君と付き合えって。俺は雅子の意思に従いたい。という訳だ。付き合ってみようか。俺はまだ雅子のことが忘れられない。それでよかったら」
「はい! お願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
俺はまだモヤモヤとしている。雅子の言っていたことが本当だとしてもだ。いつこのモヤモヤが晴れるのだろうか。
「楽しいですね、光さん」
「ああ、なんか、もう俺の心の内が分からない」
「わからなくていいんです、今が楽しかったらいいんですよ」
「うん」
「あ、次はクレーンゲームをやりましょう」
太鼓をたたき終わった凛子が光に提案する。
「おう」
光も少し心の感情を整理できたので、元気な返事をする。
「クレーンゲームのコツってなんでしたっけ」
「ああ、たしか一回で撮ろうとしないってことだな」
「一回で取らない?」
「ああ、何回かあいつとやったことがあるんだ」
そう考えるとなんとなく悲しい。
「よしよし、光さんは何も悪くないです。私がよしよししてあげますから、そのまま私の胸の中で泣いていいですよ」
そう言って凛子は俺を抱きしめる。
「うん、でももう大丈夫。やろう」
あの時の感じに比べたら、確かに良い人になっているな。
「うん、でこのタイプはたしかクレーンの針みたいなところで押して落とすみたいな感じだと思う」
「そうなんですか」
「ああ、まあ俺自身はうまいわけじゃないから」
「取れました、めっちゃ取れます」
「あ、ああ。それはよかった」
凛子の才能に驚いた。ここまで上手いとは。
翌日



