「光」
目の前にいたのは雅子だった。もう成仏したんじゃ?
「私は意識を光の中に残していたの」
そうか、抱きしめてくれ!
「それは無理よ。私にはもう力が無い。だから要点だけ伝えるね。過去のことは忘れてあの子と付き合いなさい」
それは無理だ。たしかに雅子には叶わないが、好ましい。でも俺には無理だ。
「確かに酷い仕打ちをしてたと思う。けどそれは光のことを思ってのはず」
俺にはそうは思えない。
「それもあるけど、私が存在してたからみんなの心が荒んでた。戦争も誹謗中傷も私のさい。だから責めたいで。付き合ってみて合わなかったら別れても良い。だからお願い私を安心させて」
分かったよ。でもお試しだからな。
「うん! あ、もう時間ないや」
そうか、最後に一ついいか?
「何?」
「雅子、愛してる!」
「もう光ったら。私も愛してる!」
そして意識が再び失われた。



