俺たちは外に出て歩き始める。個人的にはなんでこいつと歩かなくてはいけないんだという気持ちだが。
「やっぱりまだ立ち直れてないの?」
「うん、まだ悲しくて」
それも当然理由の一つだ。
「そうですか、私じゃあ代わりになれませんか?」
凛子は聞く。
「え?」
凛子の急な発言に面食らった。
「私だったら雅子さんの代わりになれませんか」
そういう意味か、お断りだ。
「代わりにはなれない」
「ふふ」
凛子は軽く笑う。なんだよ。
「どうしたんだ?」
「いえ、そんなことを言うのはわかってましたよ。でもせめて穴を埋めるお手伝いをさせてください」
「無理だ!」
「というわけで、社会復帰のためのお手伝いをしましょう、というわけで、さっそくゲームセンターに行きましょう」
「え?」
「そりゃあこのままでいいわけないじゃないですか、別に行きたいところがあったら別にいいんですよ」
「いや、俺はお前と出かけたい訳じゃないから」
「いえ、これは強制です」
凛子に引っ張られていく。何を考えてるんだこいつは。いや、考えてることはわかる。俺と付き合うためだろう。だが、そんなものにあっさり従うほど俺も終わっていないつもりだ。
「さあつきましたよ」
そしてゲームセンターに着いた。



