「祓わなくてはならないと言ったのは私だが、本当にいいのかい? 私は君に抵抗されると思っていたんだけど」
「私はもうこの世にいない存在です。早く私の気が変わる前に祓ってください!」
「わかりました」
「嫌だよ! 逝かないでよ!」
光は泣きながら言う。
「ごめん。私はいかなきゃだめなの。住職さんお願いします」
「遺言とかはいいのですか?」
「気が変わりそうなのでそんなには……いらないです……」
雅子は明らかに明るい感じでは無い。しかし彼女はもう決めているのだ。ここでこの世から去る覚悟を。
「わかりました」
そして住職は呪文を唱えていく。



