「ということはあなた達には見えてないということですかな」
「はい、そうです。俺には声も聞こえないですし、顔も見えないです」
「そうですか。では見ていこうと思います」
そして住職は精神統一をしていく。光や雅子は当然として、凛子や末広も緊張している。この後の住職の言葉一つで運命が変わるのだ。光が狂っているだけなのか、それとも本当に雅子が存在するのか。
「うーむ見えますね、立派な幽霊が」
住職が念を放つと、雅子の姿が実体化された。
「光が入っていたのは本当だったのか」
末広は唾を飲み込む。光が狂ってたんじゃなかった。光は何も間違ったことは言っていなかったのだ。
同時に凛子は雅子の顔を見て綺麗だなと思った。もちろん負けてやるつもりなどないが、これは光が好きになるわけだわと。
「はあ、私の声が聞こえますか」
雅子は住職に話しかける。



