光と幽霊の彼女

「はあ、嫌だよ」
「ん? 何か言った?」

 なんか聞こえたような気がしたんだが。

「ううん、何も」

 気のせいだったのか。

「ではどうぞ」

 呼ばれた。運命の時が来たのだ。ここでの住職さんが何を言うかどうかで二人の運命が変わってくるのだ。

「お待たせいたしました、住職の前田でございます。それで今日は幽霊関連のご相談と聞きましたが」
「はい、そうです。実は彼にだけ見える霊というのがいまして」

 末広が説明する。