「何だ?」
「私、やっぱり怖い。もしかしたら除霊されるのかなって思って」
そりゃあ当たり前だろう、除霊されるかもしれないのに、不安では無いわけがない。除霊それは即ち死を意味するのだ。
「そうか、なら帰るか」
それはともかくこれで帰る理由が出来た。雅子が俺の方についたのだ。
「ちょっと待って、ここまで来て帰るの?」
お前らには雅子と俺の話など何も知らないだろう。それに雅子が除霊を恐れているという事実を知らないのだ。それが腹立たしく思える。
「ああ、雅子が行きたくないと言っている以上俺にはいくことはできない」
「待って、あなたは現実にいる全ての人を敵に回してでも、葛飾さんを救いたいの?」
「ああ、そうだ」
そんな壮大っぽい事を言っても俺の志は変わらん。全ての人とか、極論すぎるだろ。



