「なんで俺も行かなきゃなんねえんだよ、どうせ除霊とかだろ、俺に行く必要あるのかよ」
認めてくれたのは少なくとも認めるが、なぜ寺に行こうとする。俺は少なくとも雅子が消される可能性がある。俺は行かないぞ。
「聞いてくれ、お前は今精神病院に行くかどうかの瀬戸際なんだ」
「瀬戸際がなんだよ、雅子がいなくなるんだったら精神病院のほうが百倍ましだよ」
孤独になってでも雅子といれるのならそれでいい。
「そうじゃない、いったん聞け! お前は葛飾の存在をみんなに認めてほしいんだろ。だったらなおさら行くべきだろ、それで存在が肯定されたら、俺たちは信じる。それでいいじゃないか」
末広は行くべき理由を畳みかけて言うが……



