光と幽霊の彼女


「はあ、どうしようか」

 凛子は不安そうに末広に言う。

「どうするって先生に任せるしかないだろ、たぶん警察か親に連絡行ってると思うし」
「でももし自殺とかしてたらと考えたら」
「あいつがそんな弱い人間だと思うか? あいつなら大丈夫だ」

 心配なことは変わらない。だが、親友として信じなくてはならないのだ。光の芯の強さを。

「うん」

 そして二人で弁当を食べ始める。




「美味しい」

 光はそう言いながら、牛丼の超大盛りガツガツと食べていた。

「それで光これからどうするの?」
「まあ、サボりとかはあいつらが上手くやってくれるだろ」

 あいつらが悪いしな。てか面倒くさい。

「まあ、俺が思うのは、あれいじめじゃねえかと思うんだよね。雅子のことを悪く言ってさ。俺は許せねえ」

 多数で一人をいじめることをいじめというのならあれはまさにいじめだろう。俺だって一対一ないしは一体二とかだったら戦ってただろう。だが、あの状況多数のクラスメイトの痛いなと見る目が合った。そんな状況で戦えるわけがない。

「まあでも今はたぶん先生が探してるかもしれないし、最悪警察に捜索されているかもしれないしなあ。どうするか」

 今の世の中逃げられるほど甘い社会ではない。別に俺は犯罪をしたわけではないが、今は知っている人に会いたくはない。

「じゃあ八方塞がりってこと?」
「まあそうなるな、まあでもこれであとがないんだ、再対決の時にはまた言い負かす方法を考えたらいいさ」

 二体一だったら勝てるかもしれない。さっきのは多数に風情去ったからな。

「うん」
「あの、すみません」

 一人の中年の店員が光に声をかける。