光がおかしかったのは事実だが、必要以上に追い込んでしまったのも事実。クラスメイトたちに聞き回るべきじゃ無かったかもしれない。もっと温和な解決方法があったかもしれない。
「ただ、これは彼がいま異常な精神状態だから飛び出したとも言えるから君たちが悪いと言うことはないと思う。ただ、彼が心配だな」
山本は二人を慰めながら、光の心配をする。警察に補導される可能性ももちろんあるし、逆に人に危害を加える可能性も、事故に遭う可能性もある。いっときでも早く保護しないといけない。
「ですね」
「とりあえずこの問題は教師の方でなんとかしておくから、君たちはとりあえずご飯の続きを取ってきてくれ」
生徒たちに向かって優しく山本は言った。
「分かりました」
「でもあいつはまだ昼ごはん食べてなかったはずだから、もしかしたら食事屋さんにいるかもしれません」
「わかった。俺たちに任せとけ」
そう言って山本は胸をトンと叩いた。
「ありがとうございます」
凛子は感謝のお辞儀をする、それを見て末広も同じくお辞儀をする。



