光と幽霊の彼女


「少し話を聞かせてもらってもいいですか?」
「ああ、俺としても早く光を見つけて欲しいので願っても無い話です」

 末広はそう答えた。所謂win winの関係だ。

「神代君はどのような感じでいたのですか?」

 そして山本はそう聞いた。

「とにかく精神崩壊している感じでとにかくもうやばい状態です」

 自分でも何を言っているのかすらわからないが、そのように言うしかできない。

「そうですか何があったのですか?」
「彼が俺には雅子が見えていると言い出して、もう手がつけられない感じでした」

 光が見えない彼らには頭おかしい感じにしか見えないのだ。
 それ以前に幽霊などという非現実的なもの、それを否定したいという心理が働いている。

「その後彼を現実に戻そうと思って強い言葉を使ってしまったら、狂ったように教室から飛び出してしまって」

 凛子が話を続ける。実際光と話していたのは彼女だ。つまり彼女が一番状況を理解していると言える。

「なるほど、つまり要約すると、神城がまだ葛飾さんが生きていると言って、それを咎めようとしたら言いすぎてしまって、彼が暴走してしまったわけだな」

 山本は話をまとめる。

「だから俺たちにも罪はあります」