「何やってんの?」
「ごめん!何か、その、ちょっと写真が欲しいなと思って」
「写真…?何の?」
「蓮くんの。ほら、スーツ姿とか色々…」
微妙に犯行を隠しながら言った私に蓮くんはあまり興味が無さそうに「そっか…」と呟いた。
怒られるかと思ったけど、寝ぼけてるのか反応が薄い。むしろ、目を瞑って再び夢の中へ戻ろうとしている。
ラッキー。バレてない。写真は消さずに済みそう。良かったー。
しかもやばい。可愛い。寝ぼけてる。貴重なものが見れた……なんて喜んだのも束の間、いきなり手を握られて顔を打った痛みも即座に吹き飛び、更に焦る。
「なにっ?」
「今、何時?」
「5時」
「まだ時間あるよな?」
「う、うん」
「寝よ」
「寝る…っ?」
声が上擦りそうになりながら噛み締めるように呟く。
何それ?夢?ご褒美?いったい何の?なんで?状況が理解出来ない。とにかく心臓が爆発しそう。
蓮くんが私に触った……、蓮くんが一緒に寝ようって言った……、って心の中で永遠とリピート。
信じられない気持ちになりつつ、チャンスとばかりに大人しく蓮くんの横に寝転がる。



