「んまー」


「おいしいね」


コーダイはテリヤキバーガーにかぶりついている。

豪快に食べてもみっともなくならないのはなぜなのか。顔がいいからか。


「(マック、久しぶりだなあ⋯⋯)」


大学生の頃は何度か行っていたけれど、上京してからはそんな暇もなかった。

改めて自分はとんでもない生活をしていたのだと実感する。


「ポテトも食べな」


「⋯⋯いいの?」


「おう、そのためのLサイズだし」


シェア用なんだったら、とありがたく頂戴する。


「んー⋯⋯やっぱポテト最強」


「わかる、ポテトはマックしか勝たん」


ジャンクフードをつまみながら、オレオのソフトクリームにも手を伸ばす。

車内が暖かいから、つい食べたくなってしまった。


「んん、おいひい」


「うわーいいな、おれも食べたーい」


「⋯⋯食べる?」


「よっしゃ」


子どもみたいな目で見てくるからついつい渡してしまったけれど、

⋯⋯関節キスじゃない?