──昼時を過ぎた午後。 まよいぼしカフェ 前。 常連さんとの約束の時間より、早めに到着。 「……変じゃないかな」 手鏡で髪を直し、上がった息も落ち着かせたわたしは、嬉しさと楽しみ、それに香月さんへのドキドキに胸を高鳴らせながら扉を開けた。