恋愛口喧嘩。



はああああぁぁぁあ!?!?


この超偉そうな奴が

糞真面目に寝坊だとおおおお!?


あたしはソイツを見ながら目を見開いてしまった。


「…何か?」


「っへ!?」


あたしがガン見していたのに気付いたのか

わざとらしい笑顔を作って言ってきた。


うっわ。ムカつくわあー。


だからあたしも思いっきり嫌味ったらしく


「いえ。何も?」

と、作り笑顔で言ってやった。



…まあ、この雰囲気はオッサン先生に壊され。



「梧桐(ごとう)くん。君は素直でよろしい。
 帰って良し。」


「…ありがとうございます。」


え、え、え、ちょっと待ってよ。


素直でよろしいって…

あたしのはなぜ素直じゃねえの!?(←嘘だから)


いやいやいや、電車が遅れるって


普通有りでしょ!?

動揺を隠せないあたしに梧桐とか言う奴は



「…ざまーみろ」


と、耳打ちして

指導室を出ていった。