結局。
渋々あたしはその男と並びながら
生徒指導室へと向かった。
もちろん!距離はめっちゃ空けてだよ!?
会話は…なし。
今までのあたしだったら絶対暴走してたけど…
光をお手本に!そう思って
一生懸命堪えた。
そして今。
あたし達の目の前には生徒指導室。
なかなか入ろうとしない奴が
無性にムカついて
「…入んないの?」
と、キレ気味に聞いてしまった。
ハッと思った時にはもう遅くて。
「…お前ってそういうキャラだったんだな」
と一言残して指導室の中へと入っていった。
うわ…見事に見透かされちゃったよ、あたし。
でもでも!まださ?
暴走キャラがバレたわけじゃないから…
大丈夫だよねっ!?
あたしはそう開き直りながら
奴の後に続いて
指導室へと入った。

